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- 2024/11/02(土) 12:25:14|
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突然の雨、ゲリラ豪雨が連日続いた九月のある日。
ピーカンの空を見上げ今日こそ雨は大丈夫でしょうと予想し
「よしよし!」とカメラを持って出かける。
なのに・・
あちこちを見て時々シャッターを押して歩き回っていると
おでこにポチンと冷たい雨粒ひとつ。
とたんに空が真っ暗になり、どしゃぶりの雨が降り出した。
行き交う人もみんなが走りだし
私も自分はともかくカメラは濡らさないようにと
カーディガンの裾で包んで走り出す。
運よく道向こうのカフェが開いていて、
そのままお店まで。
やれやれと雨が止むまでのコーヒータイム。
テーブルにカメラを並べていると
お店の人が「うちの二階で写真展やってますよ」と教えてくれた。
入口の看板に書いてあったらしいけれど
なにせ大急ぎで駆け込んだので、ちっとも気づかなかった。
ではではとせっかくなので二階へ。
古民家の古い壁に並べられた色鮮やかな写真達。
撮影者は学生さん。男子2名女子1名。(男子1名不在中)
ひと通りの写真をゆっくりみせてもらう。
何故か男子君は愛想がよく、女子ちゃんは心なしかご機嫌ななめ。
この際、女子ちゃんは置いといて男子君とおしゃべりをする。
なんやかんや話すうち、私のかばんからのぞいていたカメラを見つけて
見せてほしいと言う。
「はい、どーぞ。どーぞ。」と快く2台のカメラを差し出す。
嬉しそうにカメラを持つ男子君にシャッターも押して良いですよと言ってみた。
今までにも何度も、こういう場面はあって
カメラは触るけれどシャッターを押すのは遠慮という人がほとんどだった。
でもこの男子君「マジっすかー?」と言いつつ、ピント合わせ。
そして静かな展示室にガッシャンという重厚なシャッター音が響いた。
私が初めてこのカメラのシャッターを押した時と同じリアクション。
あまりの手ごたえにちょっと飛び上がってしまうような・・。
びっくり顔の男子君に、「そうそう、やっぱそういう感じになるよね。」と笑う。
「良いっすねー。僕も親父の探してみようかな。」
そのシャッターの手ごたえはきっと忘れられないはず。
お父さんのカメラはもう見つかったかな。