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- 2024/11/02(土) 12:29:17|
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11月2日、ストライクエニイホエア:しんさんの写真展に行ってきました。
記念すべき第一回目の写真展ということで
準備の段階から、ご本人もドキドキの様子がじわりと伝わり
何も役立つことのないコチラまで何故かドキドキ。
ただ静かに成功を願うだけ。がんばれー。
でもしんさんはドキドキ感も楽しんでいるようだったので
これっぽっちも心配をすることもなかったけど。
12日間ほどの開催日のうち一日を選び、出向く。
ひとりで行くのはやや不安で、だってホラ、初めての場所だし
お店の感じもまるでわからない。
ならばと、しんさんも知っているS君を誘う。
S君が使ってるイチデジが偶然私と同じ物で時々写真を見せ合ったりもする。
でもS君のカメラには飲み会ではっちゃっけちゃって、おしりを出しちゃったお友達~な写真もあって
私は楽しんでいる・・・・わけです。
S君とどこかへ行く時は雨が多い。
この日も小雨が降っていた。
互いに「雨男だね」「そっちが雨女ですね」とひそかに思いながら歩く。
途中でお昼ごはんを食べて、いざいざ写真展会場であるギャラリーカフェへ。
「あ、ココ。ココ。」とS君が見つけたのは下り階段からはじまるお店。
一瞬、身構える。「入りにくーーー。」
こういう時、ひとりじゃないってホントに有難い。
もしやマスターが怖そうな人だったら?
ドアを開けたとたん、なかの人に一斉に睨まれたら?
と顔をひくひく。2人で緊張したけれど
まさかここまで来て、回れ右~をするわけにもいかず、S君が先に行きドアを開ける。
そして・・・・
なんとまぁ愛くるしい笑顔のマスターに迎えられた。
「いらっしゃーい」のにっこり顔を見たとたん
それまでの緊張は吹っ飛んだ。
「このマスター、いい人ーーー」と和んだ私たちは
お店に入り、壁にかかったしんさんの写真を見た。
「しんさんの写真を見に来られたんですかー?」とマスター。
「そうです。」と答えると、それはそれは嬉しそうな顔で
「どちらから?」と聞かれるので「埼玉です。」と答えた。
「わー、それはわざわざ遠くから。」
(いえ、一時間以内で来れましたけどね)
「ぜひ、ゆっくりと見てあげてくださいね。
それから足あとも残してね。しんさん喜ぶから。」
「はーい。」と答え、しばしゆっくりと写真を見せてもらった。
私は以前からしんさん写真をブログで見ていたので違和感なく入っていけたのだけど
S君はしんさんが写真を撮ることも知らなくて、
そしてその写真を目の前にしても
あのイカチィ-しんさんが撮った写真とは結びつかないらしく
「え? え? この写真が?」と戸惑っていた。
(ドッキリ作戦大成功ーーー!)
それでも何度もパネル写真の前を往復し、4冊のアルバムをかるく3回は見なおしたあたりから
すっかりしんさんワールドにやられたようだった。
展示してあったカメラに触れてみては「重いなぁ。でもなんか良いなあ。」と。
音はない写真なのに、その場所の音が聞こえてくるような
きっと照れくさそうな笑いが起こったんじゃないかと思わせる写真は見ている側も笑顔になれた。
コーヒーとケーキを運んでくれたマスターは
もう一度「絶対、足あと残してあげてくださいね」と念をおし芳名帳を見やった。
「はい。」と返事をし、先にS君が書き次に私が書いた。
久しぶりにペンで書く字はぎこちない。
さらには書いてる字がぼやけて見えない。やばーーい。
焦点が合わないまま書いた文字はひどい字でゴメンナサイ。
おわびにネコたまシールをぺたり。(・・まったくごまかされていない)
写真に囲まれ、すっかりカフェの空気に包まれて気分よく、しばしの時間を過ごす。
ただひとつ、ちょっと残念だったのが
穏やかな時間がほんの少し乱れた一瞬があったこと。
カウンターに座ったかなり年配のじぃが
「あの写真は。。。他のは良いけど」と言った時。
静かなお店の中で、ほかのお客にも普通に聞こえる大声で堂々と言った。
(もしかしたら少し耳が遠いのかも。
なにせ、そのあと戦争の話をし始めていたから随分お年なのかも。)
まぁね、人それぞれ思いも考えも違うから好きなもの嫌いなものがあるのは当然。
しんさんだって、すべての人に満点評価をもらおうなんて思ってないはず。
そもそも点数なんてつかないし。
ただ思いっきりしんさん寄りの私からすると、それは失敬でしょとしか思えず良い感じがしなかった。
そしてこんな私のもやもや感を取り去ってくれたのは
やはりマスターの上手い言葉だった。
じぃに全面肯定も否定もするわけではなく、じぃにもしんさんにも
プラマイゼロになるような、軽めのジョークでかわしてくれたので私の気持ちもすっと引いた。
写真をひと通り見終えたころ
そういえば、おもしろいCDがあるってあったっけ。
それはJRの各駅に流れる発車音を集めたもの。
ただ今、就活中、こんど鉄道会社の試験を受けるらしいS君のためにも
これは聞いておいた方がよいのではないでしょうか。
S君に説明すると「ぜひに!」と言うので
隣りのテーブルを片づけていたマスターに
「あの、電車の発車音CDを聞かせてもらえませんか?」とお願いしてみる。
マスターは満面の笑みで「鉄子なんですかー?」とやたら嬉しそう。
「いえいえ、違いますけど。聞いてみたいなと思って。」
マスターはいそいそとカウンターの奥に入り
それまで店内にかかっていた音楽をブチっと切って「発車音CD」をかけてくれた。
「この順番ですからね」とCDジャケットも貸してくれて
私とS君はひとつひとつを指で押さえながら、「今、これね」と聞いた。
やっぱり馴染みのない駅のはわからないし
いつも使う駅のが流れると嬉しい感じ。
「これ全部わかるようになったら会社に入れますかね?」
いやー、それはちょっと。。。どかな。。。
ゆっくりとのんびりとすごした時間。
来ることに躊躇いもあったけど
正直、思いきって来て良かったなと思った。
こんな時間そして気持ちをくれた、しんさん、マスター、お店に感謝しよう。
ありがとう。
写真展はまだもう少し開催中。
たくさんの人が訪れ、たくさんの人の記憶に残る写真展になりますように。 おわり。