[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
- 2024/11/02(土) 10:26:29|
- |
- トラックバック(-) |
- コメント(-)
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ちょうど今、実家はかるく改築中で家の中はてんやわんやな状態。
古いものや懐かしいものが色々出てきて、かなり面白かった。
なかでもやはり古いアルバムには思い出がいっぱい、というより知らない顔もいっぱい。
「これ誰?」「一郎おじさん」「きゃー!」的な盛り上がりで
しばしタイムスリップ。
そして私の幼い頃の写真・・・これがまた少ない。さすが第三子。
第一子である兄なんて、一歳を迎えるまでにお名前入りのアルバムが
一冊出来上がっているというのに。
私なんて生まれたばかりの写真は一枚もなく、
初登場は生後六カ月頃だろうか、父に抱かれて親族一同が写る集合写真の一員として。
そのあと二度目の登場の時はもう立って歩いてる私。
傍にいたヒロキが「そんなもんだよ」と同じ第三子としての発言。
いや、ヒロキの場合はもう少し枚数あると思うよ。お兄ちゃん達といっしょにだけど。
そんな貴重な幼い私が写る写真をよくよく見てみると、
私の後ろにあるガラスに写っているのは、カメラを構えて私を撮る父の姿。
その手にあるのは。
「これって二眼カメラじゃない?」「おとーさん、二眼なんて持ってたの?」
というより、二眼カメラを持っているというと
まるで私にはマニアのように思えるのだけど、おとーさん、そんなにカメラ好きだったっけ?
「いや、好きというより、ほら、なんだ、ほら流行りというか
今の人が猫も杓子も携帯を持つように当時はみんながカメラカメラと騒いでいた頃なんだ」
えーっと、つまりおとーさんもミーハーーだったと。
そしてその証拠として、写真に添えられた母のコメントは
「お隣りの林さんに撮ってもらう」とか
「魚正のお兄ちゃんと」(もちろん魚正のお兄ちゃんの首にもカメラ)といった、
ご近所同士カメラを持って楽しく写し合いっこしてたんだろうと思えるものだった。
「その二眼はね」と父が懐かしそうに語り始め
傍にあったお菓子の箱を二眼カメラに見たてて説明をする。
「倉田のカメラ屋のおじさんにこれなら誰でも撮れるからって勧められたんだよ。
ピント合わせが難しかったら、前に動いたり後ろに下がったりして
ピントを合わせろって教えてもらった。」
え、二眼のピントってそうやって合わせるの?と思わず聞いてしまったと同時に
二眼カメラを持って必死に前に後ろに動いてみている父の姿が浮かんで笑ってしまった。
そのあとどこからか母が本物の古いカメラを三台も探し出してきた。
懐かしげに嬉しそうに、それぞれのレンズを覗いてみる父。
「そのカメラやるから持っていきなさい。他のもいいぞ。
お、これはまだフィルムが入ったままだ。」
と、しばらくカメラをさわって楽しげに話す父の姿を見ていた。
父が使っていたカメラを私が譲り受ける。
そしてまた引き続きカメラ好きのヒロキに譲ることができたら・・。
きっと父も私もカメラも大喜びだろう。
古い物を大切に使い続けていくことも夢があって良いね。